「真の保守だけが日本を救う」はオススメ

私の本好きというか書籍中毒気味の症状は、父の影響である。

私は「学習塾」というところに行った事が一度として無いし、親から「塾に行け」と言われたこともなかったが、本だけは子供の頃から読んでいた。
今、振り返ってみると、私が小さい頃から毎週日曜日といえば、どこに遊びに連れて行ってくれるわけでもなく、父が図書館に行くのに付いて行き、次第にそこで本の背表紙を眺めるのが心地よくなったり、本を借りてくるのが楽しみになったことや、小遣いは低く抑え続けられていた反面、本を買うお金と映画を観に行くお金だけは、小遣いとは別に父が出してくれたのも、要は父の作戦(よく言えば教育方針)だったような気がするのだ。
いわば、まんまとはめられた形である。
だが、そういう父には、今は心から感謝している。
必要な時以外は滅多に口もきかない父子関係ではあったが、私も政治思想的に、結果的に父と同じ方向(?)へと辿りついたのだから、なんだかんだと言っても結局、父子なのであった。

本に対してはそんな特別な思いがあるためか、他人に本を薦めるときには慎重になる。
特に、政治・思想色のあるものはそうだが、さらに時局の流れの影響を強く受けているものについては、たとえ自分が読んで感銘した本でも、人に薦めたり紹介するのは、しばらく時間をおいてから、とする事が多い。
最近は本当に保守系の本の出版ペースが目に見えて活発になった。
特に民主党が政権を取ってからは顕著である。
本の出版の潮流は、世の中の関心が向いている方向や度合いと符合するので、それはそれで私としても、少しは安心できる要素ではあるけれど、いざ「情報弱者」と呼ばれるような人や、「最近ようやく危機感を感じて政治・経済・軍事・外交に関心が向かいだした」感じの人達に「どんな本がオススメか?」と聞かれると、間違いなくこれ、と言えるような本はそう多くはない。

しかし、この本は胸を張ってオススメ出来る。

真の保守だけが日本を救う

執筆者の先生方の人選もベスト。論じている範囲も過不足無い。
もちろん、かなり広範なテーマについて採り上げているため、個々の事案については執筆者の先生方をはじめとする専門家の書籍を読み進めればよいだろう。
政治、経済、軍事、外交のどの分野についても、現在の日本が抱えている問題の本質を認識するところが第一歩だが、それを的確に指摘してくれている。
出版されてから1年近くなるから、細部ではこの本の出版時とは情勢が変わって来ている部分もあるものの、現在の日本における最大の問題点、特にこの国に蔓延し、深く巣食っている「新自由主義」の弊害について、この時点で強く指摘している点については、さすが、と感嘆するのである。

既に保守系論壇、書籍に精通している方には入門編過ぎる内容かもしれないが、基本はいつでも振り返り、再認識すべきものである。
一人でも多くの国民に手にとって読んでもらいたい本だ。
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田ノ坂 斗人

Author:田ノ坂 斗人
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