支那のベトナムへの態度に山本夏彦氏の名文を思い出す

昨年の尖閣で繰り広げられた支那の違法・横暴行為と同じ性質を有することが、またベトナムとの間でも繰り返されている。
支那は勿論、南朝鮮(韓国などと呼ぶこともある)といいロシアといい、これらの非道な国の横暴・邪悪さには、怒ったり呆れたり憂いを抱いたりだが、マスコミの論調は必ずしも私のアドレナリンの沸騰の度合いとは比例していない場合がある。マスコミはおろか、それらに顔を出す芸能人やら文化人との肩書きを持つものの中には、まったくもって低レベルかつ見当違いな発言を平気で行う者がいるのだ。例を挙げればホリエモンの「尖閣諸島を明け渡しちゃえばいいじゃない。何か問題ありますか」発言もそうなら、山本(原発)太郎の「竹島は韓国にあげたらよい」など。これら脳のおかしな人間を見るたびに私の頭に浮かぶのは山本夏彦氏(1915~2002)の名文「当人論」だ。初出は「中央公論」らしいが、氏の名著「私の岩波物語」にも要約・紹介されているので引用させていただきたい。

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 私はしばしばひとを当人と他人に分ける。そしてこの世はその当人にみちみちたところだと見わたす。イギリス人は自分の国の小学生に、わがイギリスが世界中に植民地を持ったのは、南アフリカでは首長に懇望されたからであり、エジプトでは王の苦しい財政を助けるためであり、インドではインド人の幸福を願ったためであると教えているという。
 あまりのことに中国人も日本人も笑うが、その中国人は尖閣列島から石油が出ると聞くと、すぐこの島々は中国領だと言いだす。わが外務官僚はこのとき直ちに駁して尖閣列島は沖縄に属し沖縄はわが国に属すと言った。日本の利益を代表する弁論である。
 ところがわが国の大新聞は中国に遠慮して、その日もあくる日も沈黙して、十何日か何十日かたってから、ようやくわが国の領土だと社説で駁した。
 日支事変はもとより日清日露の戦役まで侵略戦争だと中国人が言うのは勝手だが、日本人が言うのは勝手でない。それなら当人ではない、他人である。当人というものは自分の利益とみれば、他人の島まで自分のだと言いはるものである。それが健康な個人であり国家である。故に健康というものはイヤなものである。けれども、おお個人も法人も国家も、健康でなければならないのである。
 わが国の当人ぶりには他国の当人ぶりにくらべると著しい遜色がある。自分が言いはること少なく、他人の言いはることに迎合する国は、怪しいかな他国にあなどられる。

  (山本夏彦著「私の岩波物語」-暮の二十九日だというのに-
                               より抜粋引用)
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これほど簡潔・平明に、我が国に多く見られる「脳のおかしな人間」たちを論じた名文を私は知らない。氏がこの文章を発表してから20年くらいは経つだろう。それから今までの間、少なくとも我が国から、「脳のおかしな人間」たちは減っていないということだ。
しかし原発太郎よ。反原発をネタにして落ち目になった知名度を取り返そうと策を練ったのかもしれないが、「テロ国家日本」などとトンチンカンな言葉を使うところからしても、「芸能界で仕事干される」のは「反原発」発言なんかじゃなく、君の脳に問題があるからなのでは? まあ、君の脳では理解できないだろうけど。
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