日本製ふきん、三つ巴の頂上決戦

勇ましいタイトルにはしてみたものの、最初から評価・比較記事を書いて、どれが最も優れているかという結論を出す気は毛頭ありません。なぜかといえば今回紹介する三種の日本製ふきん・・・「日東紡の新しいふきん」「白雪ふきん」「花ふきん」のどれもが素晴らしく、それぞれに他にはない特徴を持っているため。

我が家では結婚したときから食後の片付けの際に、家内が洗い物を担当し、私が食器を拭く、という事が不文律のようになっている。つまり年中、私が食器拭きを毎日やっているから「ふきん」について、その良し悪しが非常に気になる。結婚して経済的にピーピーしていた頃は、「ふきんなどは消耗品だから、安いヤツで結構」と思っていたが、この「ふきん」というもの、考えなしに安いものを買っていると当たり外れが非常に大きい。
食器拭きのふきんにとって重要なポイント、というのは非常にハッキリしていて

・水気を拭き取りやすいこと
・扱いやすい大きさであること
・ふきんの繊維が食器に付着しないこと
・清潔であること
・繰り返し洗って使えて丈夫であること

くらいのものである。
つまりハズレのふきんというのは、上記の逆を行くもので、これが安物買いをしていると結構あるのだ。
「いくら拭いても水気が取れない」「拭けば拭くほどグラスにふきんの繊維が付着する」といったことは、かなりストレスの原因になる。さらに安物は概して丈夫さに欠け、じきに穴が開いたり破けたり、そしてそれが原因で糸クズが発生し、食器に付着してさらにイライラする、といった具合に少しも良い事がないのだ。
そもそも、こういうことを勘案すれば安物ふきんは本当に安いのか?という疑問がわく。
そして、そのうちもっと気になりだしたのは日本製でないふきんで食器を拭くことだ。毎度毎度のフレーズだが、シナ(CHINA)製ふきんで食器を拭くのはとてつもなく気分が悪い。
そう思い出したころから我が家でずっと使ってきたのは日東紡の「新しいふきん」である。
日東紡の新しいふきん パッケージ
このふきんの愛用者は実に多く、なんと1960年(昭和35年)の発売からずっと我が国の多くの家庭で愛用されて来たのだからまさにロングセラーの傑作ふきんである。それほど欠点がなく、冒頭で挙げた理想のふきんの条件を見事なまでにクリアしている。メーカーでは専用サイトまで作っているから相当なものだ。

【日東紡の「新しいふきん」専用サイト】→http://nittobo-fukin.jp/

このふきんの特徴は素材繊維の綿とレーヨンの混紡比率と、そのパナマ織と呼ばれる織り方にある。
日東紡ふきん パッケージ裏
日東紡ふきん アップ
上記の写真で分かるだろうか。このパナマ織というのは現在、一般的に入手できるふきんのかなり多くに採用されている織り方で、いわば日東紡のふきんがその元祖であり、他がそれを真似ているのである。しかし、実際に使ってみれば分かるが、この種の製法で作られたふきんに日東紡製を越えるものはないと断言できるほど優秀なふきんなのである。
42×71cmという大判だが、実際には折って数枚重ねた状態で使用する人の方が大部分であろうし、このあたりの大きさからくる使用感は人それぞれだろう。
日東紡ふきん 端の仕様

正直なところ、私はこの日東紡のふきんで完全に満足していて、かつ日本製であるのだからと他に食指を伸ばす気にもならなかったわけだが、私が担当している取引先で、奈良の垣谷繊維という会社で製造されている「白雪ふきん」を取り扱っていて、最近コラボ製品を出す話を聞いたり、また以前からこの蚊帳生地を利用したふきんの使い心地の良さについては評判になっていることを知っていたので、あるきっかけがあって試しに購入してみたのだった。
白雪ふきん(小) パッケージ
ちなみにこの垣谷繊維の「白雪ふきん」のサイトはこちら→http://www.shirayuki-fukin.com/

正直に告白すると白雪ふきんを買ったきっかけというのは、ネコ柄の白雪ふきんがあると知ったから。
白雪ふきん ネコ柄3種
白雪ふきん ネコ柄アップ
こういう日本の伝統技術を生かした製品に猫の柄が使われているのを見るとつい衝動買いしてしまうのだ。
はい、
どうしようもない奴とは自覚していますが、仕方ありません。

それはともかく、白雪ふきんである。
蚊帳生地を8枚重ね、手作りで丁寧かつセンスのよいステッチを手作業でかけて縫われ、作られたふきんは、糊付けされた状態で包装されているが
白雪ふきん 糊付けされた状態
白雪ふきん 糊を落とすと・・・
糊を洗って落とすとこんな感じ。
8枚重ね縫製は使ってみると、ほおっ、と感心するほどの質感である。特に日東紡ふきんと同様に綿とレーヨンで作られたシリーズはふっくらと柔らかい。
白雪ふきん 8枚重ねの仕様
白雪ふきん 質感

そして肝心の使い心地であるが、その吸水性には本当にビックリした。感覚的なところは日東紡のふきんとはだいぶ違うが、すっきり水気を拭き取れるところ、そして繊維が取れず食器に付着しないというところは実に満足のいくもので、なるほど、これはファンが多いのも納得だ。
これも慣れの問題と言うか、感覚的な話でもあるのだが、写真を掲載した白雪ふきんの(小)サイズの場合の30×35cmという大きさについて。実際のところ、日東紡ふきんでも自分は折って4枚重ね位のサイズにして使用しているので、結局は大して変わらないサイズで使用しているものの、折ってこのサイズになるものと、最初からこのサイズに重ねて縫製されているという違いがあるのは事実(ちなみに白雪ふきんには30×45cmという(大)サイズもある)。こうして蚊帳地製のふきんの使い心地の素晴らしさを知ってしまうと、この蚊帳地をここまで重ねて縫製せずに、一重ものを自分で折って重ねて使うというのはどんなものかという気持ちになってきて、ふと気が付いた。蚊帳地ふきんで白雪ふきんと双璧と言われる、同じく奈良の中川政七商店の「花ふきん」のことだ。

花ふきん パッケージ

花ふきんの専用サイトはこちら→http://www.hana-fukin.jp/

実はこの「花ふきん」。私の職場の小売部でも扱っている商品。じゃ、そもそもなんで最初からこの花ふきんを使っていないのかって話だが、自分の職場で売っているものを買うってこと自体が何となく恥ずかしいのです。分かってもらえないでしょうが、この感覚。売り場の社員から「どうしたんですか」みたいな顔で見られるのも恥ずかしいしね。「奥さんに買って来いって言われたんだよ、きっと」なんて思われないだろうかと、どうでもいい事を気にしたりね。
それはともかくパッケージデザインも秀逸だが、もちろん中身のふきんも実に素晴らしいんであります。
白雪ふきんと同様だが、こちらは綿100%の蚊帳生地を一重にして同じく手仕事で丁寧に縫製している。糊付けされた状態で売られているが
花ふきん 糊付けされた状態
花ふきん 質感
一重モノの蚊帳生地の質感はこんな感じである。

この花ふきんの吸水性の良さ、繊維が食器に付かない感じも同じく素晴らしい。
58×58cmというサイズは四つ折りにすると白雪ふきんより小さいが、自分で折って厚さを調整できることや、ふきん掛けに掛けて干すことなどを考えると、こちらを強烈に推す人がいるのも頷けるのだ。

ちなみに今回紹介した3種を広げた状態で比較するとこんな感じ。
日本製ふきん 三つ巴
写真、左から「日東紡ふきん」「白雪ふきん」「花ふきん(さくら)」。

最後に価格について、一言。
日東紡ふきんが、小売の実売価格で300円台~400円台
白雪ふきんが紹介した(小)なら、2枚入りで473円(オンラインショップ価格)
花ふきんが735円(私の職場での価格)
と、花ふきんは少々高いが、他の2種は決して高いとは言えない。白雪ふきんは1枚単価にすればかなり安い。
先に書いたが、毎日の生活でストレスなく気分よく使えること。3種とも非常に丁寧な仕事で作られ、びっくりするほど長く使える製品である事を考えれば、「高い」などと言えない。逆に「安すぎる」と思えるほどの製品である。

一方、一見「安い」と思われているシナ(CHINA)製ふきんはどうだろう。
たとえ3枚入って198円だからといって、本当にそれは「安い」といえるモノなのか。

真剣に考えてみよう。
どんなふきんで家族の食器を拭くのがよいのか。
毎日の生活をストレスなく過ごすことの価値って、どれくらいなのか、とか。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

田ノ坂 斗人

Author:田ノ坂 斗人
美シキ日本ノ生活ノ為ニ

最新記事
フリーエリア
--------
カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも一覧

青森日台交流会 
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
RSSリンクの表示
リンク