東洋大・柏原君に人としての美しさを見る

2012/01/04スポーツ報知クリップ


誰もが認めるところだろうが、箱根駅伝で4年連続5区を走った東洋大学・柏原君は本当に素晴らしい。
箱根駅伝アスリートとしての超人的な記録を打ち立てたことはもちろんだが、寡黙な彼が発した言葉の様々なところに、彼の人間としての美しさが溢れている。
前回に書かせていただいた中にもその一部を紹介したが、本日のスポーツ報知に採り上げられていた次の部分に改めて脱帽した。

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(上記、スポーツ報知の記事より引用)
2日の5区山上りで自身の記録を塗り替える1時間16分39秒の区間新を樹立。チームの2年ぶり3度目の総合優勝に貢献したとして、自身3度目の金栗四三杯を受賞。「自分の記録を超えた僕より、佐藤悠基さんを超えた(7区区間新の設楽)悠太の方が価値があると思う」と後輩の活躍をたたえた。
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軽薄なマスコミに踊らされない彼の冷静かつ人徳の溢れた言葉に心から拍手を送りたい。
彼は2日の往路優勝時のインタビューで「箱根で注目されることが多くなって、とてもいやな時期もあったが、優勝出来たのはすごく幸せ」とも語っていたり、他のインタビューでも「普通の生活が好き」という旨の発言からも分かるように、ひたすらに競技者なのであり、そのストイックな姿勢が多くの日本人の共感を呼ぶのである。

私はスポーツ選手をマスコミに晒すのが嫌でたまらない。
例によって電通がスポーツの世界に入り込んで様々な錬金術を弄し始めてから本当に酷いことになってしまった。スポーツ選手はあくまでも競技の中にあってこそ輝くものだ。その選手たちをテレビのスタジオに引っ張り出し、芸能人と同列に並べて笑いを取らせようとしたり、「好きな芸能人は誰か」などという質問をぶつけて嬉々としている番組製作者たちには殺意を覚えるほどだ。
もっとも選手の長い人生にとって、現役としていられる期間だけでなく、引退してからの経済的な部分を確保するために、メディア露出することに適正のあるスポーツ選手にその場を提供するという側面もないとは言えないのだろうが、そんなもので生活していけるのはスポーツ界全体の中のほんの数人の話である。
電通をはじめマスコミにとっては、スポーツ選手を番組やCMで使うということは、ほぼ出演料タダで視聴率や購買数を増やせる実に「おいしい」手法であるのだ。スポーツ選手を利用して大企業からの広告収入を取り、大会運営の隅から隅まで入り込んで、ありとあらゆるところから利益を貪っている彼らにとって、利用した選手がその後、どうなろうがそんなことはどうでもよく、ただ、金、金、・・・それだけである。
何とかして有能なスポーツ選手たちを電通やマスコミから守ってやれる有効な手立てはないものだろうか。本来は、各競技団体の者がその任を負うべきはずだが、実態は競技団体関係者が競技運営および大会運営資金の確保、スポンサーの確保の為に、すっかり電通に取り込まれてしまっているのが実情なのだ。
多くの国が国策としてスポーツ選手の育成に力を入れているのには理由がある。
なのに、この国では選手達に、本当に理想的な環境を確保しているとは到底言えない状況だ。
そういう状況を助長している責任の一端は、我々国民にもあることをまず自覚すべきだろう。
まずは軽薄なマスコミがスポーツ選手を食い物にすることに異を唱えることが、その第一歩になると思う。
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