日本製の製図用シャープペンは至高の逸品!

日本製の製図用シャープペンシル02

私は「本業は一体何なのか?」と訊かれる事が多い。

確かにいろいろな事をやりすぎている感はあるが、実は本業は「設計」であり、図面描きなのであります。
私の世代の図面描きは、年代的に学生時代から仕事の見習い時期の頃までは完全に手描きのみでありながら、20代後半からはほぼCADが全盛、という時代の荒波に揉まれてきたお陰で、アナログもデジタルも同程度に使いこなせるという恵まれた世代でもあるのだが、しかし、私の職場ではもっぱら、今でも九割九分が手描きなのであります(これは私の意志ではなく、職場の慣例で)。
だから、私にとって製図用シャープペンシルは、まさに「商売道具」なのだが、これは何が何でも日本製が最高で、まあ、それ以外はほぼ選択肢にないのだ。私よりも上の世代には「製図用具はドイツ製こそが最高で日本製は二流」という固定概念から一歩も抜け出せぬ老人もいるにはいるが、残念ながら冷静に評価しても、製図用シャープペンシルに関しては日本製の方に軍配が上がる。
「ドイツ製」崇拝者が溺愛しているのはファーバーカステルとかロットリングとかステッドラーで、特に後者の二社は確かに製図用具に関しては素晴らしい品質ではあるものの、90年代には完全に日本が追い抜いていたと思う。ちなみにドイツ最高の製図用具メーカー「ステッドラー」の製図用シャープペンシルでも、現在、高い価格帯のラインナップ「925-85」「925-35」「925-25」あたりは全てMADE IN JAPANなのである。これを言うとドイツおやじどもは「グゥ」の音も出なくなったりする。

実際の作図においては0.3mm径、0.4mm径、0.5mm径、0.7mm径といったように4種程度の太さのタイプを使い分けるのだが、私の場合、圧倒的に0.3mm径を主として使っているので、そのタイプが最も消耗も早い。

日本製の製図用シャープペンシル01

上の写真が現在の職場で私が図面を描き始めてから、これまで25年程の間で使ってきた0.3mmシャープペンシルの歴代の面々。
上から下に向かって新しくなる(一番下は現役で使っているプラチナ万年筆製の「PRO-USE」二代目)。
上の2本はぺんてる製のグラフレットの安いタイプ。100円のお金も無いくらいにピーピーしていた頃のもので、それが2代続いた。
その下の2本がフジコロナ製のメカニカルペン。総金属ボディで重さと太さが非常に気に入って、これも2代続けて使っていたものの、近所の店で売らなくなってしまった為、次に買ったのは(上から5本目)例のドイツメーカー「ステッドラー」製の925-25。前述のように、これはドイツのメーカーだが日本製だ。しかし日本製ではあるのだが、「ドイツのメーカーのものを使っている」という事がどうにも腑に落ちなかったのだ。
そんなこんなで次の買い替えタイミングでひょんなことから出会い使い始めたのがプラチナ万年筆製の「PRO-USE」だった。これは最高に気に入って、現在2代目となる。

製図用シャープペンはローレット加工(すべり止めのためにギザキザや溝の加工)をしてあるグリップ部分に金属を使っているため、上記の写真でいうと上4本のタイプは、地金の真鍮が磨耗によって見えてくるし、下3本はアルマイト鍍金が徐々に擦れ、地金のアルミニウムの光沢が出てきて、何とも美しく(?)手放せなくなる。

日本製の製図用シャープペンシル03
日本製の製図用シャープペンシル04
3本並べたうちの最下は未使用の「PRO-USE」。擦れていない新品と比べると一目瞭然。
日本製の製図用シャープペンシル05
敢えて言うまでもないが「PRO-USE」は日本製!

ところで、職業図面描きでもない限り、シャープペンシルの寿命っていうのがどういうことなのか分からない人も多いようなので説明すると、一つには落としてしまって先端パイプを曲げてしまったり、潰してしまったりという例も多いが、これはやろうと思えば自分でも直す事が出来るのだ。致命的なのは、金属パイプの磨耗である。

日本製の製図用シャープペンシル06

上の写真を見て分かるだろうか? 金属パイプの先端だけ細くなってしまっている。
当然だが、図面は定規を使って線を引く。その定規とシャープペンの金属パイプが擦れているところが、ステンレス鋼といえども、少しずつ磨耗していくのである。
そして、最終的にはパイプの縁がカミソリの刃よりも薄くなり、ひょんなことで欠損して、ついに寿命を迎えるのだ。
ちなみに私は、1年間で500~800件程度の案件の図面を描く。
前述したが、この7本のシャープペンシルを使い潰すのにだいたい25年くらいかかっているのだから、まあ、ペースとしてはどうなのだろうか。
そうして、愛着の湧いた使い込んだペンも、寿命を迎えて代替わりしていくのだ。

最近、当然「日本製」であると思っていた日本メーカーの筆記用具が外国製・・・それもシナ(CHINA)製だったりするのを発見して投げ出す事がある。

日本のメーカー各社の皆さん。
この素晴らしい日本のペンを国外生産などしないでください。
日本製の製図用シャープペンがこの世から消えた暁には、私、図面を描くのをやめます(本気で!)。
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