もう一つの日本製サンダル ヤマト株式会社製

前々回で日本製サンダルメーカー「丸泰」(マルタイ MARUTAI。関西丸泰ゴム工業所製)の製品と文和(文和ゴム工業所製)の製品を紹介したが、もう一社、ぜひ紹介したい優良な日本製サンダルメーカーがある。
四国は愛媛県松山のヤマト株式会社だ。

ヤマト株式会社製 防寒サンダル2125_01

私は自宅で勝手口から庭に出る時用のサンダルとして、ヤマトの防寒サンダル(いわゆる「前かぶり」と呼ばれているタイプ)を購入し愛用している。

ヤマト株式会社製 防寒サンダル2125_02

丸泰、文和と同様に、それは手に取ると惚れ惚れする、さすがの高品質だ。上の写真のアッパーの縫製、中敷と底との接合部の仕上げなどを見て欲しい。
また、ヤマトのサンダルはウレタンソールや一部の茶系のアッパー素材に塗装処理されている部分が多く見られ、そのあたりの仕事が丸泰や文和とも違ったヤマトの特徴となっているように見受けられる。

ヤマト株式会社製 防寒サンダル2125_03

非常に丁寧に作りこまれ、長年の間に改良を重ねていった跡が散見される。随所に日本のものづくりの良さが感じられる素晴らしいサンダルだ。
そしてこのヤマトのサンダルも丸泰、文和と同様に、メーカーサイトのネット直販(http://www.yamato-jp.com/s/shop.html)で購入しても(一部の革サンダルなどの高級路線を除き)一足3,000円もしない。
日本人なら、みなさん絶対に日本製のサンダルを買って履こうではないか。
この程度の金額で、かくも高品質なサンダルが気持ちよく履けるのである。
これを体験すると、ホームセンター等で売っているシナ(CHINA)製をはじめとする安物サンダルが、決して安くなどなく、いかにぼったくりの「安かろう悪かろう」製品なのかが痛いほど良くわかる。
今からでも遅くない。履いているサンダルがシナ(CHINA)製だったとしたのなら、そんなものは即、ゴミ箱に捨てて日本製サンダルに買い替えようではないか。
先日の石原慎太郎東京都知事による、東京都が尖閣諸島を購入しますという拍手喝采な発言に対して、シナ(CHINA)の政府、国民が発言した内容が各所で報じられているけれど、あれがまさにシナ(CHINA)人の本性なのだ。尖閣諸島が日本の領土であるということなど、全く疑いようのない事実であって、それを何でも自分のものだと言い続ければいつかは自分の物になると思っているような浅ましい性質の連中なのである。誰が1円だってシナ(CHINA)に金を落とすものか。
シナ(CHINA)と深く関係している日本企業も、本気で縁を切るために腰を上げないと、日本人からも軽蔑されるようになるだろう。

このヤマト(株)のサンダルに興味を持ったのは、勤務先の事務所の人が、相当年季の入ったヤマトのサンダルを履いているのと、関連の職人が履いている鼻緒付きのサンダルに、ヤマト製が比較的多いからでもある。職人達に言わせれば、「鼻緒付きサンダルといえばマルヤマかヤマト製でね、これが粋」なんだそうだ。分かる気もする。
ちなみにヤマト株式会社では「和(ヤマト)所谷」という名前で、「まさに日本!」と叫びたくなるほどの粋な鼻緒サンダルのブランドも展開していて、これが実に凄いのだ(http://www.yamato-jp.com/st/tokorotani.html)。

ちなみに私が「前かぶり」のサンダルを買ったのは、庭いじりを趣味とする人なら分かると思うが、最も一般的な「前あき」と呼ばれるタイプのサンダルを履いて作業をすると、サンダルのつま先から入った砂やら土やらで中がジャリジャリとなり、かつ水撒きをすればびしょびしょとなるわけで、そんな庭仕事をする時には、夏でもない限り、この「前かぶり」式のタイプがベストなのである。また庭に出たサンダルで玄関から入ると玄関のたたきが泥だらけになって、家庭不和の原因にもなったりするから、庭用はこのヤマトの前かぶりサンダルで勝手口からしか出入りしない、と決めているのだ。

以前いろいろとヤマト(株)の事を調べていて現社長の話(http://www.premium-biz.co.jp/ninaite/000019.html)に共感するところがあった。
前々回で紹介した関西丸泰ゴム工業所とか、文和ゴム工業所の場合は、そちらの紹介の中でも書いたように、所在地がいわゆるサンダルやケミカルシューズのメーカーが集中する地域にあり、いわば「産地」を形成している。
こういう「産地」の強みは社外の関連業者との連携による分業体制が取れることなのだ。
上記ページによるとサンダル作りの工程は、大きく分けて「裁断」「縫製」「(縫製したものの)つり込み」「仕上げ」に分けられるそうで、所谷社長の弁によると「サンダル製造の工程は、それぞれの工程に専門業者がおり、分業制を取ることが多いです。一般的に、サンダルメーカーはつり込みから先を担当しているところが多いです」とのこと。
しかしヤマト(株)の場合は、いわゆる「産地」ではない場所で単独で創業したメーカーであるがゆえに、一般的な産地のサンダルメーカーでは地域内の他の専門工場へ発注する工程部分まで含め、ほぼ全ての工程を自社内でこなしているのである。

事情は違えど現在このように、ある製品を生産する際、ほとんどすべて、あるいはかなりの工程を自社内で行わざるを得なくなっている事情が日本各所にあるのである。
実は私がある仕事をしている企業も全く同じ状況なのだ。
その企業の場合は、元々全国有数の産地として名高い地域でものづくりをしていたにも関わらず、その一社を除いて周囲の関連業者がほとんど廃業、倒産してしまったが為に、かつては地元の産地内で発注し製作してもらっていたパーツを、非常に遠方にある工場へ発注して取り寄せざるを得なくなったしまった、というパターンである。
通常、産地内で完成品を作っているわけではなく、一部の工程や一部のパーツ加工・製作のみを専門に請け負っている工場というのは、ある一社だけの注文では経営が成り立たない場合が多い。なので、私が関連しているメーカーのように、産地の企業のほとんどがなくなってしまったが、ある一社のみが知名度もあり、製品の差別化にも社内の人員削減などにも何とか成功して生き延びているという場合に、そのメーカーのみは存続出来ても、産地にある下請け(部分請け)工場が、その一社からの注文だけではやっていけなくなってしまうのだ。このような現象は全国各地でかなり以前から顕在化・深刻化しており、それがメーカーにとっては更なる原価高の要因になり、安い海外生産品に価格では太刀打ち出来ない原因になっているのである。
それでも何とか日本国内で頑張ろうとしているメーカーは、必然的に、可能な限りほぼ全ての工程を自社内で行う方向に切り替え、廉価ばかりを売り物にする海外生産品とは別の路線に絞るという方向か、あるいは、かつては産地内での分業で賄っていた下工程を海外の工場に委託して、組立・仕上等の工程のみを行うか、といった方向のどちらかを選ばざるを得なくなっているのである。
後者のようなスタイルを、はたして本当に「日本製」「Made in Japan」と言えるのか、言っても良いのかという議論は以前からある。
だから一方で差別化するために「完全国内産」などという表現まで出て来る。
余談だが、「日本製素材使用」とだけ謳って、おお日本製かと思いきや、日本製素材を海外で加工したシナ(CHINA)製品だったりするという例まで出て来るのだ。
私としては、どうしても自社では手を出せない部品のみ国内ではあるが遠方の業者に発注し、他の出来る限りの工程を自社内で行うという方向に切り替えつつあるメーカーの中で今も日々生活しているので、その大変さや難しさは身に沁みてわかっているが、このやり方は一方でメリットもある。
外注に頼らずパーツ加工まで自社内で行うことで、デザインとしての完成度は高くなり、総合的な品質管理も徹底できるようになる。
自社内だと小回りも利くので、コスト高は避けられないものの、多品種小ロットでの生産へのハードルも低くなる、など。

専門的な話をダラダラと書いてしまったが、今、この日本でのものづくりを考える上で、ヤマト株式会社は一つのモデルケースとして非常に興味があり、私は心から応援したいのである。
また、応援したくなるほどの良質なサンダルを、我が国内で頑張って作っているメーカーなのである。
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